2016年 02月 22日
ダイアログ・イン・ザ・ダーク
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先日、大阪で開催されている
DID(ダイアログ・イン・ザ・ダーク)に参加してきました。
http://www.dialoginthedark.com/did/

DIDは、視覚障害者の方にサポートしてもらいながら完全に光を遮断した空間を、
初対面の方々とグループを組んで体験します。





暗闇に入る前、アテンドのKさんに「声をださなければ、完全にいない人になってしまうので、
行動の一つ一つも声に出しながら、助け合っていきましょう。」といわれたのですが、
本当に、みんなが静かになると、すぐそばにいるはずの人が消えてしまい、
まるで私ひとりで宇宙空間にいる。そんな感覚。
狭いのか広いのかわからない。
手で確認できた壁や扉は確かに存在している気がするのだけれど、
触れることができない天井は、もはや私の中では存在していなくて、
ずっと、星空の下にいるような。
春をイメージしながら、みんなで楽器で音を出し合った時には、
視覚情報がない分、その春がよりリアルに目の前に観える。
視覚障害者の方たちが感じている世界はどんなだろう。
まったく違う世界が広がっているのかもしれない。
わたしがいる、感じている世界って、どうやってできているんだろう。

暗闇の中ではもう一人の視覚障害者のSさんが待っていて、姿をみることなく、
初対面。Sさんから、コップでジュースやお菓子をサーブして頂いたりして、
一緒に時間を過ごしました。
終了後、暗闇の中から戻ったところで、はじめて、Sさんの姿を目にしました。
私の中でぱっと浮かんできた思い、
「Sさんを事前に見てから過ごしたよりも、見ずに過ごした方がSさんを沢山知れた気がします。」
と、感想をお話しした時、同時に何か胸に温かいものがこみ上げてきて。
Sさんは、外見からも目がみえないとわかる方だったのだけれど、もちろんそれも彼の情報の一つではあるけれど、そのフィルターなしで接して、感じられた事が沢山あったなぁ。と。
より、彼の本質に触れることができたのかもしれない。

何かを判断したり、評価する。って何だろう。
と、わたしの中で最近ずっと気になっているテーマ。
判断や評価することなく、その本質に触れる。それがもっとできるようになりたい。
けれど、自分がいろんなことをラベリングして、
そのフィルターを通していることが本当に多い!というかほとんど?!!!
と改めて気が付きました。
帰りの電車でも、沢山の人がいて、見た目も、着ている服装もみんなそれぞれバラバラ。
その一つ一つが、その人が発信してる情報の確かに一つではあるけれど、
それに圧倒され過ぎて、そのほかのことを感じることを邪魔していることも多いなぁ。
と実感。

思えば、視覚障害者の方と直接コミュニケーションしたのは初めて。
短い時間の中、助け合いがながら体験する。がほとんどだったので、
あまり多くお話しできなかったけど、もっと、普段何を感じたり、
どんな風に物事を選択したり、判断するのか、分かち合いたいな。と思いました。

視覚以外の感覚を一生懸命使いながら過ごす1時間。
慣れないことに、終了後は結構疲れていて、帰りの電車で寝落ち(笑)。
今回は初めての参加でしたが、2回目以降は、この感覚に慣れてくると、
また違った体験ができますよ。とアテンドの方がおっしゃっていましたが、
きっとそうだろうなぁ。
また、機会があれば参加してみたい。そんな時間でした。










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by otapukku | 2016-02-22 23:36


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